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お知らせ:2009年06月 アーカイブ

2009年06月10日

品質管理事例(その1)糸さび

錆により、塗装トラブルが発生した事例をご紹介します。
被塗物は、鉄鋼製、厚さ1cmほど、直径20cmのフランジです。
5月塗装実績でも説明したとおり、下地にリン酸亜鉛皮膜を施し塗装します。
塗装し納品後3ヶ月ほど経ってから、取引先よりクレームが寄せられました。
見ると、錆が起きていたのです。それが下の写真です。
拡大写真1
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錆の現象は、糸さび われサビと区別しているようです。
糸さびは塗膜の下で、ランダムの方向に発達した糸状のふくれ、われサビは金属面に出るさびと分別している。
このケースは糸さびとさびのあった箇所から、塗膜を貫通している状態。
このような例があったので次回注文があった時、素材を観察した所、赤錆が認められました。
拡大写真2
2-small.JPG

目視では見つかりづらい大きさで、見逃したのです。
取引先にこの写真を見てもらい、保管に留意するようお願いしました。
それ以降、このトラブルは無くなりました。

6月の塗装実績をお知らせします。ケース ブラケット (防錆力強化)

塗装実績を更新しました。

今回の製品も前回同様船舶関連の器材ですが、同様に防錆強化のため下地に※リン酸亜鉛皮膜を施し、且つ下塗りと上塗りの重ね塗りをしています。
どうして、塗り重ねると防錆力が高まるのか、当社で保有している技術資料から引用しその構造を説明します。
図1
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図1では、大気が塗膜に浸透していく様子が描かれています。
資料の説明によると、
「塗膜は完全乾燥後、日時の経過につれて徐々にではあるが、老化崩壊して行くものであり、目に見えない表面のピンホール、割れその他の弱点から空気、湿気その他の腐食性物質が侵入し、素地に達すると素地が腐食される。」
図1に示す「ピンホールは恐らくは塗膜の乾燥工程において揮発する溶剤や希釈剤の通過した跡や顔料や被塗物表面に吸着していたガス体が飛び出した跡がピンホールになったと考えられる。」とありました。

図2
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図2では4回塗りの事例ですが、ピンホールを封孔するために重ね塗りをして、浸透を防ぎ防錆力が高まる様子を説明しています。
今回、紹介した塗装実績は同じ理屈で、防錆効果を高めている訳です。
塗装実績の製品の塗膜の厚さは50μ~60μあります。

※ リン酸亜鉛皮膜 
鉄鋼用塗装下地処理として用いられ、皮膜としてZn3(PO4)2・4H2Oを生成する。
皮膜の色は灰色~灰黒色
 参考資料 「塗装・塗膜クレーム 発生原因とその対策 総合技術資料集」
     企画 塗装クレーム対策研究会 出版 経営開発センター出版部

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2009年06月26日

ピンホールによるフクレ対策塗装事例のご紹介

ダイカスト製品※は砂型で作られる鋳物に比べ、焼付塗装の際、巣穴(ピンホール)によるフクレは当社の経験ではそう多くは出ません。
5月18日のお知らせで紹介したピンホールによるフクレはまれに起こる例です。
ご紹介する内容は、当社の協力会社である大東塗装さんが磁器、鋳物の巣穴対策した塗装事例です。たまたま、同じ時期にブログで取り上げていましたので、参考になればと思いお知らせしました。
こちらがそのブログです。

※die castingから。「ダイキャスト」ともいう。金属製の精密な鋳型の中に、溶かした合金に圧力をかけて流し込み鋳造する方法。普通鋳物より寸法精度が高く、大量生産ができる。

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