金属焼付塗装・品質管理事例(その1)糸さび

錆により、塗装トラブルが発生した事例をご紹介します。
被塗物は、鉄鋼製、厚さ1cmほど、直径20cmのフランジです。
5月塗装実績でも説明したとおり、下地にリン酸亜鉛皮膜を施し塗装します。
塗装し納品後3ヶ月ほど経ってから、取引先よりクレームが寄せられました。
見ると、錆が起きていたのです。それが下の写真です。
拡大写真1
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錆の現象は、糸さび われサビと区別しているようです。
糸さびは塗膜の下で、ランダムの方向に発達した糸状のふくれ、われサビは金属面に出るさびと分別している。
このケースは糸さびとさびのあった箇所から、塗膜を貫通している状態。
このような例があったので次回注文があった時、素材を観察した所、赤錆が認められました。
拡大写真2
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目視では見つかりづらい大きさで、見逃したのです。
取引先にこの写真を見てもらい、保管に留意するようお願いしました。
それ以降、このトラブルは無くなりました。

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