取引先様の要望で、ハンマーネット塗装を手掛ける事となりました。
近年は、この種の模様塗装の注文がなく、当社、久しぶりに扱うため
要望された模様を出すため、塗料メーカーとともに現場で何度かシリコーンの割合を見定めながらの条件出しとなりました。
模様出しの原理は、
シリコーンオイルは、表面張力が極めて低く(表面エネルギーが小さい)広がりやすい特性を持っています。その為優れた撥水性、離型性、消泡性を発揮します。・・・・塗料中に高分子のシリコーンオイルを微量加えても、塗料中のシリコーンオイルは素地に付着した部分は塗料が乗らずに、はじいた状態になります。これが模様現出の原理です。
アルミニューム顔料の配合された塗料にオイルシリコーンを入れて塗装しますと、リーフィング状態の周辺(凸部)に輪郭の鮮やかな六角型の模様を形成します。シリコーンオイルによるハジキ具合、凹凸模様の形状は使用するシリコーンオイルの重合度添加量のほか、塗料の種類、溶剤の種類、塗装粘度によって変わります。
(メーカーカタログより)
模様は上記の条件以外に作業環境の室温、湿度などのも影響を受けるため、塗装には神経を使います。
左、右側の模様、より立体感を出すために黒下塗りを行いました。
塗装条件出しに立ち会った担当者の弁
顔料の影響もあるのか、右側の色の模様出しに苦労したとのことでした。
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