6月の塗装実績をお知らせします。ケース ブラケット (防錆力強化)

塗装実績を更新しました。
今回の製品も前回同様船舶関連の器材ですが、同様に防錆強化のため下地に※リン酸亜鉛皮膜を施し、且つ下塗りと上塗りの重ね塗りをしています。
どうして、塗り重ねると防錆力が高まるのか、当社で保有している技術資料から引用しその構造を説明します。
図1
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図1では、大気が塗膜に浸透していく様子が描かれています。
資料の説明によると、
「塗膜は完全乾燥後、日時の経過につれて徐々にではあるが、老化崩壊して行くものであり、目に見えない表面のピンホール、割れその他の弱点から空気、湿気その他の腐食性物質が侵入し、素地に達すると素地が腐食される。」
図1に示す「ピンホールは恐らくは塗膜の乾燥工程において揮発する溶剤や希釈剤の通過した跡や顔料や被塗物表面に吸着していたガス体が飛び出した跡がピンホールになったと考えられる。」とありました。
図2
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図2では4回塗りの事例ですが、ピンホールを封孔するために重ね塗りをして、浸透を防ぎ防錆力が高まる様子を説明しています。
今回、紹介した塗装実績は同じ理屈で、防錆効果を高めている訳です。
塗装実績の製品の塗膜の厚さは50μ~60μあります。
※ リン酸亜鉛皮膜 
鉄鋼用塗装下地処理として用いられ、皮膜としてZn3(PO4)2・4H2Oを生成する。
皮膜の色は灰色~灰黒色
 参考資料 「塗装・塗膜クレーム 発生原因とその対策 総合技術資料集」
     企画 塗装クレーム対策研究会 出版 経営開発センター出版部
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