金属焼付塗装・品質管理事例(その54) 糸ケバ

前回は、鋳肌の形状から糸ケバに見えてしまう現象を紹介しましたが、今回の現象金属表面の細かい傷に引っ掛かってしまった事例です。

検査で、発生比率が高く、異常と考え塗装工程前の問題と判断し、取引先に状況を説明し改善をお願いしました。

担当者、原因を聞いていなかったので聞くように指示。

今での経験ですと、手袋、ウエスの繊維だとおもいますが。

デジタルマイクロスコープで観察すると、糸ケバが鍛造でできた傷と思われる箇所に引っ掛かっています。

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いつも思う事、拡大すると見えてくる、肉眼だけでは頼りないね。

各工程の作業者も見えなかったのだ。

塗装するとよくわかる。

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約30年ぐらい前でしたか、ダイカストメーカーからモーターケースの塗装を受けたのですが、塗装すると糸ケバばかり、

仕上げ加工中に軍手を使用したのが原因でした。

そんな経験から、品質管理、不良原因調査は上流からと工場長の立場から、取引先には注意をお願いするように指示しています。

折に触れて、取引先には塗装の不良原因になるのでと、ウエス、軍手など使用しないにお願いしていますが

4Mの変化、担当者が代わり、引き継ぎに際して伝達などが徹底しないケースもあります。

その度に起こる可能性もありますので、塗装の品質管理は上流からが基本となります。

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