ダイカスト不良 その4 鋳巣

【説明】
ダイカスト内に巻き込まれた空気やガスにより生ずる空洞をいう、空気、ガス高圧下でダイカスト内に閉じ込められるために、球形に近い形状を呈し、その内壁は比較的に平滑である。
【原因】

  • 高速で溶湯が金型キャビティ内射出されるために、射出スリーブ内あるいは金型内の空気がキャビティ―外に排出できずダイカスト内に巻き込められるために発生する。
  • チップ潤滑剤あるいは離型剤の油性分が高温の溶湯に接してガス化してダイカスト内に巻き込まれるために発生する。
  • 型温が低い場合やエアーブローが不足した場合などに冷却水が金型に残り、ガス化してダイカスト内に巻き込まれるために発生する。

【対策】

  • 鋳造方案の変更(湯口、ガス抜きの大きさ、位置を適正化する)
  • 鋳造条件の変更(鋳造圧力、充填時間、射出速度、金型温度、高速切り替えタイミング)
  • 離型剤、チップ潤滑剤の種類、量の変更
  • ダイカスト形状の適正化
  • エアーブローの適正化、外冷の廃止

 

 

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