※補足 シンナー洗浄と通常処理では写真が示す通常処理の方が黒ずみます。
テストピース ADC12
お客様より、キャンディカラーと呼称する仕上がりにつてご要望があり現場でその発色をするために前処理工程の諸条件を変更して試験をしてみました。
※ キャンディーカラー、その内容はアルミダイカストの金属感をカラークリアーでスケさせ発色させる。とお客様から説明を受けました。
通常の前処理条件で処理すると、金属が黒ずむ。
その状態で塗装したもの。
写真では実際より多少明るい感じはしますが、実物はもっと黒ずんでいます。
これは金属そのものの色を生かすためシンナー洗いで塗装した。
付着性は出ませんが、お客様の言われるキャンディーカラーに近い発色と思います。
スカーレットのカラークリアーも塗料の色に近い発色をしているのは下地が黒ずまないからです。
これはアルカリ脱脂、中和だけの処理、シンナー洗浄のものより多少黒ずんでいますが通常処理より白さ保持されました。
そして付着が向上しています。
通常処理よりほぼ半分の処理時間で行い、化成皮膜も付けています。
通常処理より黒ずみはなく仕上がり、さらに付着も向上しています。
この例から、付着性は化成皮膜が必要で、今までトラブル解決でノウハウを培っていたことを再認識できました。
若い職人に前処理の意義を理解させる上でとても良い教材となりました。
写真ですので黒ずみの変化が分かりずらいと思いますがご了承ください。
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