塩水噴霧連続144時間時点 表面処理の違いによる差異!

A製品(アルミダイカスト中国製)

現在進行している最中で検証したのは表面処理による違い、差異が出るかを試してみました。

この写真は紛体塗装した製品を剥離して塗装したものです。

最初の試験で目標となるクロスカット部位2㎜のブリスターに抑えることが出来るかと検証して来た延長線上にあるもの。

ショットブラスト+前処理

shott,144,140624.JPG

 shot,144,140062401.JPG

1.0ミリ~1.5ミリ

研ぎ+前処理

kennma 144,140717.JPG

kennma ,144.14071402.JPGブリスターサイズほぼ同等。

600時間経過したものと比べるとサイズは小さい。

試験を依頼している薬品メーカーの技術部長の見解だと研磨(研ぎ)の方が発生はすくないと報告してい来たが、

クロスカットされた部位の金属表面の状態の違いもあり優劣の判断は難しいと思う。

 

某自動車メーカー、天候にさらされる外側のボディー塗装の条件が塩水噴霧連続1000時間でクロスカット部ブリスター3㎜、

現在、前回の600時間まではその条件をクリアー、後400時間維持できるか興味ある所。

 

余談

今回の検証で合金が固まる際に、バラツキ・不均一などの現象「凝固偏析」が一つの切り口になっているのですが、

ふと思い出して、学生時代工業高校卒で入学して金属材料に詳しかった友人に相談してみた。

知識としては忘れていたが、仕事の経験から鋼板の不均一な現象を確認したことを話してくれた。

彼、大阪城東区で鉄板を切断するシャーリングの工場で働いて居た時、厚さ6mmを切断した際切断面に亀裂が生じるものがあり、切断音もきりきりと異常音が発していた韓国製の鋼板に起きたと言う経験談でした。

あれから40年以上たっていますから品質は上がっているのでしょうが、今回のアルミダイカスト製品は中国製、鋳造条件、湯の管理など見えていない面があり品質的な不具合があっても不思議は無いと推察しているところ。

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