把手・取っ手(ドアノブ)塗装

7月上旬、ホームページから問い合わせ、20年ほど使っているドアノブのメッキ、塗装の傷みがひどく、塗り直して欲しいとの相談でした。

メールに添付されていたドアノブを観て見ると傷みが錆でひどくなっていた。

この状態では現物でないと把握できないと回答し、8月上旬、現物を持って来ていただく事に、ご夫婦でいらっしゃいました。

長く使っている扉、取り替えるにはちと金がかかりすぎ、取っ手だけでも綺麗にしたいとの動機でした。

実際に見ると、想像以上に錆が進み、作業的に面倒が掛かる仕事となりそうなのです。

概略費用を提示し、承諾されたので引き受けました。

相談中に組み立てられている状況から分解ができるか?、職人を呼んで試しに1本やってみると、ネジ部が錆びて破損される結果に、バラすとネジでは止められなくなるので、接着剤で嵌合する事としました。

先ずはメッキの剥離、当社塗装の剥離メーカーを常時使っているが、メッキは初めて、ネットで調べ、戸田市笹目にあるメッキ屋に依頼しました。初めてなので、直接持ち込み、半日掛かり。

剥離は硝酸で行うと言っていました。濃度が高いものでやるのでしょう。

ちょっと危険な様子!

次は塗膜の剥離は毎度利用している剥離屋さんに。

塩素系溶剤、溶解力の強いメチレンクロライドを使います。

塗膜を剥がしてみたら、腐食の進み具合がひどい、依頼主が言うには、作業で汚れた手が接触していたとか!

職人はそれをみて、2度パテ必要と判断。

パテをし、

研ぎを行う。

そして下塗りへ、

ドアに取り付ける事、嵌合する際にスムーズになるようマスキング。

拾いパテを済ませ研いだ後に、裏側の塗装。

そして表側の塗装を行う。

そして、接着剤で嵌合する。

一晩おいて完成。

各担当4名で、仕上げるために掛かった直接作業時間合計が約12時間、かなり手間のかかる仕事でしたが、出来栄えには満足しています。

お客さんもビフォー・アフターの違いで喜んでもらえそうです。

追記

9/14(金)、奥さんが取りに来ました。

手に取り、その変貌ぶりに驚嘆し、満足の様子。引き受けてよかった。

何で、痛みがひどいか、聞くと、両親が漬物した、ヌカ、塩がついた手で毎日のように把手に触れていた。

塩害だわ!

お客様が取りつけられた取っ手の様子の写真を送ってくれました。

 

ビフォー

アフター

 

以下 お礼のメール

上野社長 様

この度塗装いただいたドアノブの取付画像をお送りします。画像はご自由にお使いいただいて結構です。
とても素晴らしい仕上がりで大変満足しています。
作業に携わっていただいた社員の皆様にも宜しくお伝えください。

ありがとうこざいました。

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