金属焼付塗装・品質管理事例(その25) メクレ

今回のケースは品質検査で「ブツ」と分別されたものを担当者がアセトンで塗膜を溶かして原因調査した写真。

段々と塗膜を溶かして行き、素地を現出させメクレが原因と判明したケース。

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                                 倍率200倍

赤い線で囲んだ部分が隆起して「ブツ」となった箇所、大きさはドットゲージと見比べて0.1㎜程度のもの。

 

それを段々とアセトンで塗膜を拭き取ると下塗りのプライマー白が現れて素地が見えてきます。

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                                  倍率100倍

さらに拭き取ると、素地表面にめくれた状態が出てきました。

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                                 倍率100倍

今年になり、不良率が上がって来ために、不良原因調査の専任を配置し毎朝のミーティングでスタッフに 不良原因の情報を提供し現状認識を図っています。

複雑な形状をしている製品も多く、「スプレー技能、スケ、タレ、ムラ」に拠る不良もありますが、このケースの場合はガン操作の見直しで改善できます。

しかし素材による不良となると取引様のご理解とご協力なくして改善は不可能な事例です。

 

 

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