塗料・塗膜の試験方法

金属焼付塗装した塗膜は用途により色々な物性を要求されます。
また、塗料においてはその物性を満たす要素を織り込んで作られます。
その物性試験方法として次の事柄が上げられます。
1 塗料の物理性状試験
   溶解性、透明性、粘度、比重、密度、作業性、乾燥時間、貯蔵安定性
2 光学的性質試験
   測色、隠蔽力、光沢、鮮映性
3 塗膜の機械的性質
   付着性、硬度、耐摩耗性、たわみ性、耐衝撃性、不粘着性、耐屈曲性
4 塗膜の長期性試験
   耐熱性、耐侯性、防食性、化学的性質
5 塗料の成分試験
   加熱残分、ピグメント/バインダー比、各種機器分析
6 塗料/塗膜の欠陥試験
   皮張り、たれ、色むら、ゆず肌、ふくれ、ゲル化、凹み、ピンホール、白亜化
                       (都立産業技術研究センター資料より抜粋)
材料として仕入れる塗料は上記の塗料試験を経て納入されますのでほとんど問題は起きませんが、
色の再現性は困難で、色のバラツキがあるので色見本限度として範囲を決めておきます。
彩度の高い塗料などは、隠蔽性を高めるために塗り重ねをして「鮮やかさ」を出します。
当社においては、金属の保護が最も基本的な目的と捉え、付着性を重視しています。
これが基本となり、付随的に塗料の物性から得られる硬度、耐摩耗性、耐侯性、防食性、などが向上します。

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