化成皮膜処理を頼まれた仕事で、今までに経験したことがない事例にぶつかりました。
或る装置の部品、アルミ材を削り出して加工された部品で起こりました。
得意先の説明ではアルミ材というわけでノンクロムタイプの皮膜生成作業していた時でした。
一通り終えて、最後のバスケットで起こりました。
前処理作業、金属を清浄し、塗膜の密着と金属防錆目的で皮膜をつけるのが目的で行うものですが、
それぞれの処理槽に薬品がとかされて浸漬処理時間を決めて作業を行います。
通常の処理で不具合がなかったのですが、最後になった部品に過剰反応がおきたのです。
スマットが生成されたのです。黒っぽい色でした。
作業者に聞き取りをして、その部品の図面を確認したしたら、それだけ材質がA2017とありました。
調べると、ジュラルミン、アルミ銅の合金、それが原因と判断しました。
装置部品の用途が機械的強度を必要とする部位、そのためその金属がつかわれたようです。
図面にはウインチ部と記さていました。
用途別に部品も配慮されて造られるということですね。
アルミ材ですが材質的な成分の違いが原因でした。
当然この部品だけは、スマット除去の浸漬時間を変える事で対処。
見た目は同じでも材質に違いがある事を知った経験でした。
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